あなたの知りたいマヌカハニーの効果・効能、10点

マヌカハニーはその高い殺菌作用から1980年代より、民間医療としてだけでなく近代医療にも有効であるはちみつかどうかが研究されてきました。

高い抗菌活性力を持つマヌカハニーは一般的な腸内の悪玉菌の活動の抑制から殺菌までを行うことが可能で、臨床実験では数年間抗生物質を投与しても治療できなかった胃腸疾患が、マヌカハニーを用いた場合短期間で治療できたという例まであります。

特に食品としての栄養価も高く、抗生物質と違い副作用の可能性も無いことから摂取するリスクがごく少ないのもマヌカハニーが健康食品として人気を集めている理由の一つでしょう。

日本ではマヌカハニーには以下のような効果・効能があると考えられています。

インターネット上にはマヌカハニーに関する様々な情報がありますが、誤った情報も多く見受けられます。これら10点の効能が実際にあるのか、研究レポートなどのソースを元にこのページでは一つ一つ見ていきたいと思います。

ピロリ菌、大腸菌、腸球菌、消化性潰瘍、化膿レンサ球菌などの胃腸疾患の改善

マヌカハニーが日本で一躍有名になったのは、ピロリ菌に効果的だという評判があることに間違いないでしょう。

ピロリ菌は日本人の半数が感染し、50代以上の感染率は80%に達すると言われている胃の中の細菌で、正式名称はヘリコバクター・ピロリと言います。感染初期では胃炎や下痢を引き起こすことがあり、ピロリ菌の治療は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎など胃のトラブルや胃がんの発生にもつながります。

イギリスの医療雑誌“Journal of the Royal Society of Medicine”の1994年の1月号Vol.87ではマヌカハニーのピロリ菌に対する繁殖の抑止や殺菌に効果的だという研究結果が掲載され、ディスク拡散法を用いた結果、5%の濃度のマヌカハニーではピロリ菌を殺菌し、2.5%の濃度でも局部的な殺菌を行ったという研究結果が報告されました。

逆に一般的なハチミツではピロリ菌の殺菌には40%以上の濃度を必要とし、マヌカハニーがピロリ菌に対して優れた殺菌力があることを示しています。

その中では、空腹時の胃液を50mlと仮定した場合(通常の成人の胃液は20ml~50ml)、ティースプーンの半分にあたる2.5mlのマヌカハニーを摂取することがピロリ菌治療に効果的であると紹介されています。

この場合、マヌカハニー特有の殺菌成分の食品メチルグリオキサールが多く含まれたマヌカハニーを摂取することが理想的で、一般的なはちみつの殺菌成分である過酸化水素よりもより腸内でアクティブな殺菌力を発揮します。

マヌカハニーを販売するネットショップが、1日ティースプーン3~4の摂取を空腹時に奨めているのはこの理由からでしょう。

またマヌカハニーの殺菌作用はピロリ菌の他に大腸菌、腸球菌、消化性潰瘍、化膿レンサ球菌、黄色ブドウ球菌などのほとんどの腸内細菌の殺菌に効果的で、逆に乳酸菌などの善玉菌の活動を活発化させると言われています。

虫歯、口内炎、歯周病の治療・防止

はちみつを聞くと甘味料を想像してしまい、歯に悪いんではないかな?と思ってしまいますよね。

白砂糖は虫歯の原因となることでよく知られ、その化学成分は二糖類であるスクロースで多く構成されているため、酸産生能であるスクロースがウ蝕を起こすことがその原因です。それに対して、単糖類のフルクトース(果糖)とグルコース(ブドウ糖)が主成分のマヌカハニーとは成分が大きく異なり、それらは虫歯の原因になりにくい糖分として考えられています。

高い抗ウイルス性効果を持つマヌカハニーはオーラルケアに有効だと考えられ、虫歯菌ミュータンスなどの細菌の抑制に効果的であり、歯垢や歯肉炎の減少に効果的であったことがマヌカハニー研究の第一人者、ピーター・モラン博士の論文で紹介されています。

また最近では、2014年に発表された論文“Evaluation of the effects of manuka honey on salivary levels of mutans streptococci in children”の中で用いられた実験方法ですが、とても参考となるマヌカハニーを使って簡単に出来るオーラルケアの方法が紹介されています。それは、

(歯や舌に5mlのUMFマヌカハニー19.5+を)塗布した後1分間飲み込まず、1分後に溜まった唾液やマヌカハニーを全て吐き出し、その後30分間は飲食をしたり口をすすがないようにする...

という実験を朝食/夕食後の1日2回、合計21日間9~12歳の子供に行った結果、虫歯の原因となるミュータンス菌の減少に効果があったようです。

口内炎に関しては、はちみつ自体が口内炎の治療にも効果的だということは民間医療として古くから認識されています。

口内炎の治療を目的とした場合は、吸収性のある素材を使って口内炎部分にマヌカハニーを塗布することで唾液との希釈を抑えたり、1日数回塗る方法が効果的だそうです。

マヌカハニー入りの歯磨き粉やマウスウォッシュなどデンタルケア用品が日本でもインターネットで購入できますので、日々のオーラルケアに活用してみるのも良いでしょう。

喉の痛み、鼻のつまりの改善、風邪、インフルエンザの予防

はちみつは風邪を引いた時に摂取するのにとても良い食材で、マヌカハニーは抗菌活性力の他にもビタミン、ミネラル、アミノ酸を豊富に含む栄養価の高い食材です。

マヌカハニーは炎症を和らげる効果があることで有名で、のどが痛いときなどマヌカハニーを食べることによって喉の痛みを和らげる効果があります。

風邪の時や鼻が詰まっている時など、生姜湯やホットミルク、白湯などと一緒にマヌカハニーを飲むことで、鼻づまりを改善したり風邪の治癒に効果的です。

2014年に長崎大学から発表された論文によるとマヌカハニーはインフルエンザウイルスの増殖を抑制する働きがあるようです。

マヌカハニーの秘密の著者でもある城文子氏の共同ブログ「城先生と寺尾先生の知って得するかも?」のエントリー、マヌカハニーによるインフルエンザの効果的撃退法とは!の中では下記のように論文の内容が紹介されています。

インフルエンザに感染した場合、医師から抗ウイルス薬として、リレンザやタミフルが処方されますね。(私の場合はタミフルでした。)この報告においては、そのリレンザやタミフルとマヌカハニーの抗ウイルス相乗作用という興味深い検討がされております。その結果、リレンザやタミフルの単独使用と比較して、マヌカハニー(3.13mg/mL)を併用すると“何と”リレンザやタミフルの使用量を1000分の1近くまで減らしても同等の抗ウイルス効果が得られることが判明しました。

マヌカハニーの抗ウイルス効果によって、日常的にマヌカハニーを食することがインフルエンザの予防・治癒に繋がることが期待できそうですね。

整腸作用

あのイスラム教の預言者モハメットが下痢の時ははちみつを食べるよう推奨し、古代ローマの医学者アウルス・コルネリウス・ケルススが下痢の治癒にはちみつを用いたなど、古代文明からハチミツは下痢の改善に有効だと考えられてきました。

近年の研究では下痢のほかに胃炎や消化性潰瘍、消化不良、十二指腸炎に有効であるという報告があります。

上之二郎氏著書の「ミツバチが泣いている」の消化性潰瘍や胃炎を癒すの項では、

四五人の消化不良を起こした患者に対して、30ミリリットルのハチミツのみを一日三回食膳に処方したところ、ハチミツを飲み始めてから、消化性潰瘍からの血便があった患者が三七人から四人に、消化不良を起こしていた患者は四一人から八人に...

というAmerican Bee Journalで発表された研究報告が紹介されているように、はちみつには整腸作用を促す効果があり、その臨床結果があります。

医学レポート“Experimental and Toxicologic Pathology”では動物実験でマヌカハニーに被蓋粘膜の保護効果があったと報告されているように、マヌカハニーも整腸作用を期待できるはちみつだと言えるでしょう。

ガンの予防・治癒

マヌカハニーはガンの治療や予防にも効果を期待されていますが、まだ十分な研究がされているとは言えません。最も新しく、そして現状では唯一のと言って良いマヌカハニーを用いたガン治療の研究としては2013年にUAE大学から発表されたレポートがあります。

その報告では皮膚、直腸、そして乳癌の元となる3種類のガン細胞の抑制にマヌカハニーの効果があったとされています。試験管内の細胞と生体実験を行った結果ですが、静脈内投与を行った生体実験ではよりガン細胞の抑制に効果があったようですが、マヌカハニーを普通に食した場合に人体内のガン細胞に効果があるかは不明です。

今後の研究でマヌカハニーとガン予防・治癒の関係がより明らかになっていくことを期待しています。

コレステロール値の低下

ピッツバーグ大学メディカルセンターの報告によるとはちみつにはコレステロール値を下げる効果があるそうです。

マヌカハニーを使ったコレステロール値の低下の研究は見受けられないため不明ですが、同じはちみつのためそのような効果があるのかもしれません。

糖尿病の改善

マヌカハニーが糖尿病の改善に有効だという情報がインターネットで見受けられますが、こちらも現段階では研究がされていません。現状では糖尿病の改善とは特に関係が無いとの認識で間違いは無いかと思います。

マヌカハニーは70~80%がフルクトースとグルコースの単糖類で構成されています。

糖尿病患者の方は低血糖症に備えてブドウ糖を必要とする場合がありますので、ブドウ糖の代わりにマヌカハニーを摂取するのはどうか掛かりつけの医師に相談していると良いでしょう。

成分の30~40%がブドウ糖(グルコース)であるマヌカハニーは栄養価も高く、抗菌活性成分で胃腸疾患や炎症を抑える効果も期待ができるので、上手く用いることが出来れば糖尿病患者の方にも健康改善に期待ができるでしょう。

副鼻腔炎の治療

2008年に行われたオタワ大学の研究では副鼻腔炎を引き起こすバクテリアの殺菌にマヌカハニーが効果的であるという結果が得られました。

マヌカハニーとイエメン共和国のシドルハニーを希釈したはちみつが液体中の副鼻腔炎の原因菌となる黄色ブドウ球菌などのバクテリアを63~91%を殺菌し、抗生物質への耐性が強いメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の殺菌にも有効でした。同じ実験方法でカナダ産のクローバーとソバハチミツも使いましたが、それらは殺菌効果が無かったため、マヌカハニーを含む一部のはちみつにしか効用がないと考えられます。

マヌカハニーを使った静脈洞感染や副鼻腔炎などの原因菌の殺菌は抗生物質よりも効果的で、予防から治療まで効果が期待出来るようです。

副鼻腔炎の治療にマヌカハニーを用いる場合はマヌカハニーを食すだけではなく、蒸留水、マヌカハニー、重曹、そして無添加の塩で作った混合物を患部となる鼻腔に塗る方法が良いようで、食事/栄養/フィットネス情報などを発信するLIVESTRONG.COMで紹介されています。

詳しい使用方法や作り方、使用上の注意はLIVESTRONG.COMの「How to Use Manuka Honey to Treat Sinus Infections(英語)」をご覧ください。

創傷、切り傷、火傷の治癒

怪我をしてしまった時に傷口を乾燥させないほうが治りが早いという認識は一般的になってきました。

創傷が出来てしまった時には傷口表面に抗菌活性力の高いマヌカハニーを塗りバンドエイドなどで被覆することで、マヌカハニーのクレンジング効果により傷口から汚れを取り除き、傷口表面は常に水分がある状態にし治りを早くします。

このような傷口が湿った状態だと雑菌が繁殖してしまう可能性がありますが、マヌカハニーの殺菌作用で雑菌の繁殖を抑えることも可能です。

火傷にはちみつを塗ることは古代から民間医療として行われてきました。近年の研究でもマヌカハニーは火傷、外傷を起こした場合に感染する緑膿菌の殺菌に効果的であることが判明し、傷口に塗布すれば治りを早くする効果があります。

マヌカハニーには高い抗炎症効果がありながら副作用の恐れはなく、創傷の種類によっては抗生物質以上の効果を発揮する場合もあるため、ニュージーランドでは医療現場で使用できるマヌカハニー配合の医薬製品が製品化されています。日本で販売されているか分かりませんが、私も使用したことがあるMANUKA MEDのような製品が外傷の治療に便利です。

炎症を和らげる

はちみつには抗炎症効果があることは古くから知られていて、痛みを抑え傷口からの分泌物の減少や腫れを抑える効果があります。

抗炎症効果については臨床/生体実験ともに多くの試験がなされ、マヌカハニーを使った研究では創傷感染、歯肉出血や大腸炎に効果があったとの報告があり、食品メチルグリオキサールを含むマヌカハニーは普通のはちみつよりも高い抗炎症効果があることが分かりました。

上の「創傷、切り傷、火傷の治癒」の項で紹介したように、患部に直接マヌカハニーを塗って、ガーゼやバンドエイドで被覆すれば、マヌカハニーを使った治療ができます。

まとめ

私自身、長年マヌカハニーの大ファンで風邪の時など特に愛用し、切り傷や擦り傷に塗って使うと治りが一段と早い気がして本当に重宝しています。

マヌカハニーの素晴らしさ、そしてどんな効果・効能があるのかを紹介したくてこのページを作りましたが、ネット上では不正確な情報や出典不明の情報が多く見受けられましたので、なるべく実例を取り挙げて紹介し、マヌカハニーの効用が現段階で十分に認められていない物もあえて取り上げるようにしました。

海外の論文や出版物を読んでいるとマヌカハニーを使った臨床実験はごく稀で、実験を行う場合の人数(サンプル数)も少ないので、今後は各研究機関でマヌカハニーを使った臨床実験を積極的に行って頂き、より人体に有効なマヌカハニーのパワーを解明してもらいたいと願います。

最後にこのページを作るにあたり複数の論文の提供や、私のような1マヌカファンの質問に真摯にお答えくださったマヌカハニー研究の第一人者、ピーター・モラン博士に心から感謝します。

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