全てのマヌカハニーが健康改善に良いわけではない?!

マヌカハニーはピロリ菌や大腸菌の殺菌、歯痛防止、免疫力アップなど健康改善に役立つと注目のはちみつですが、全てのマヌカハニーが健康改善を促すわけではありません。

それはマヌカハニーに含まれる特別な殺菌成分である食品メチルグリオキサールは、マヌカが生息する土壌の質や木々の密度、そして純度などで大きく異なるからです。

マヌカハニーに含まれる食品メチルグリオキサールの量はおおよそ0~1200mg/kgで、1200mg以上が含まれるマヌカハニーは全体の1%未満しかありません。

食品メチルグリオキサールが多量に含まれるほど殺菌力が高くなるため健康改善に効果的ですが、全体の収穫量のおよそ90%のマヌカハニーは263mg/kg未満しか食品メチルグリオキサールが含まれていません。

それではどのようにすれば健康改善に期待できるマヌカハニーを選ぶことができるのか、マヌカハニーの選び方のポイントをここでは紹介します。

まずはブランドマークについて知ろう!

1990年代後半、マヌカハニーの効果・効能に高い注目が集まりニュージーランドの人々はアクティブマヌカハニーと呼ばれる、健康改善への効果が期待されるマヌカハニーを買い求めました。

しかし、当時はアクティブマヌカハニーと呼ばれ健康に良いと考えられているマヌカハニーには、どれだけの食品メチルグリオキサールが含まれているのかを示す指標、基準のような物はまだ存在していませんでした。

それにも関わらず、アクティブと名の付くマヌカハニーは消費者に活性力のある体に良いマヌカハニーという印象を与え、効果の無いマヌカハニーを効果のあるマヌカハニーとして消費者は購入してしまうという問題が発生しました。

そんな問題を解決するべく、複数の専門家・研究者が協力してUMF協会を発足しマヌカハニーの殺菌作用を数値化することで健康改善に効果のあるマヌカハニーが一目でわかるような、UMF®という新たなブランドマークを生み出しました。

UMFはマヌカハニーに含まれる食品メチルグリオキサールにどれだけの殺菌作用があるかを示す規格で、消毒薬であるフェノール水溶液の殺菌力と比較等級して殺菌力を測ります。例えば、UMF10+のマヌカハニーはフェノール水溶液10%と同じ抗菌作用を持つという意味になります。

UMF規格が誕生して約15年、今ではUMFだけでなくUMFに近い検査方法で数値化を行うMGS、食品メチルグリオキサール自体の含有量を表すMGO、過酸化水素と食品メチルグリオキサールを合わせた殺菌作用を表すTA(Total Activity:トータル・アクティビティ)、そしてUMFと全く同じ検査を行うNPA(Non-Peroxide Activity:非過酸化水素アクティビティ)などの新規格があります。

マヌカハニーを選ぶ時はこれらのブランドの特徴を知っていると選びやすいので、各ブランドマークについての詳しい説明はこちらページを参考にしてください。

それではそんなに多くのブランドマーク、そして異なる数値がある中から一体どれを選べば良いんでしょうか?

目安はUMF10+、MGO263+以上

健康改善目的にマヌカハニーを購入する場合はUMF基準ではUMF10以上、MGO基準ではMGO263+以上のマークが付いたものを購入することをおすすめします。

なぜなら各研究報告によるとUMF10+(MGO263+と同等)のマヌカハニーは感染症の治癒促進や免疫力の向上、そしてピロリ菌や各種胃腸に問題を起こす細菌などに効果的であることが判明しているからです。

マヌカハニー研究の第一人者であるピーター・モラン博士の論文「医療におけるハチミツの復権」でも、UMF12~13+のマヌカハニーでMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に感染した創傷や、腸球菌や黄色ブドウ球菌による骨膜炎菌敗血症による皮膚潰瘍など複数の臨床実験で治癒に効果的であったことが紹介されています。中には外科手術や抗生物質でも完全に治療を行えなかった化膿性汗腺炎の患者が、患部にUMF13+を被覆することにより一ヶ月以内に治癒した驚きの例も紹介されています。

UMFやMGOは数値が高くなればなるほど高価で殺菌作用も高く、よりパワフルな殺菌力を発揮すると考えられているため、UMF25+やMGO1200+など理想的にはなるべく高い数値のものを買い揃えたいところです。

でも数値が高ければ高いほど収穫高が少なく、お値段も高くなりますのでまずは続けやすい価格のものを最低でもUMF10+、MGO263+以上の中から選んでみると良いでしょう。

リファレンス

  • The history of UMF
  • PC Molan, What’s special about Active Manuka Honey
  • 医療におけるハチミツの復権 ミツバチ科学 23(4) 2002

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